由緒ゆいしょ
当院明王堂に安置されている烏瑟沙摩明王は、今から八百年程前木曽義仲公の母君が日頃持仏として信仰され、御子出産の折にもその功徳により安産されたと伝えられています。
母君の死後、奥女中いと女がお祀りしておりましたが、義仲公粟津にて戦死されたため、後を追い自害する際かたわらに仕えていた河地、今井の両名にご尊像をたくしました。
両名は各地を転々とした後、美濃の小木村に永住し、ご尊像は河地家の秘仏として奥深く祀られてまいりました。
河地家二十代彦太郎氏は火災にあい、家宝一切を焼失しましたが、ご尊像のみは無事に助かりました。氏は悟るところあって当院十九世政瑜和尚について得度、僧となり堂を建てご尊像を祀られましたが一夜、烏瑟沙摩明王、夢枕にたたれ、我が功徳を広く人々に授けんと告げられたため、ゆかりの笠寺西方院にご尊像を移すことを決意。一堂を建て笠寺明王として安置し、以後多くの善男善女の厚い信仰を集めております。
功徳くどく
うすさま明王様は、不浄を転じて清浄する功徳をもっていますので、不浄除の守護仏(便所の守護仏又毒蛇などの虫の害から守ってくださる仏)として信仰されております。
尚この明王様は安産、婦人病、しもの病に霊験あらたかであります。
老若男女を問わずお「下」のお世話をかけないようにと祈願し、心身共に不浄を除き楽しく幸せな生活ができるようにとご参詣下さい。
寺院概要
- 寺院名
- 西方院
- 宗派
- 真言宗智山派
- 所在地
- 〒457-0051
愛知県名古屋市南区笠寺町上新町81 - 電話番号
- 052-811-6682
- 住職
- 𠮷川 政徳